花巻まつぞの内科循環器内科クリニック

診療案内循環器内科

循環器内科とは

循環器内科は、心臓や血管に関連する疾患を専門に診療する科です。

心臓病、高血圧、不整脈など、命に関わる重要な病気を扱います。

当クリニックでは、循環器専門医や不整脈専門医などの資格を持つ医師が、患者さま一人ひとりに寄り添った診療を行っています。
また、心不全療養指導士の資格を持つ看護師が、治療や日常生活のアドバイスを行なっています。1

予防と日常生活のアドバイス

循環器疾患の予防と管理には、日常生活での取り組みが重要です。

  • バランスの良い食事を心がけ、
    塩分と脂肪の摂取を
    控えめにしましょう。
  • 適度な運動を定期的に行い、
    体重管理に努めましょう。
  • 禁煙は心臓病予防の
    大切な一歩です。
    禁煙に挑戦してみましょう。
  • ストレス解消法を見つけ、
    十分な睡眠をとりましょう。
  • 定期的な健康診断を受け、
    早期発見・早期治療を心がけましょう。

主な対象疾患

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

虚血性心疾患は、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を供給する冠動脈が狭くなったり詰まったりすることで、胸痛や息切れなどの症状を引き起こす病気です。主に以下の2つに分類されます。

  • 狭心症冠動脈が一時的に狭くなることで、胸部に締め付けられるような痛みが生じます。特に運動時やストレス時に発症し、安静にすると数分で改善します。
  • 心筋梗塞動脈が完全に詰まり、心筋が壊死してしまう状態です。激しい胸痛が20分以上続き、多くの場合、緊急治療が必要です。

これらの疾患は動脈硬化、高血圧、糖尿病、喫煙などがリスク因子となります

心不全

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身の臓器に十分な血液を送り出せなくなる状態を指します。

進行すると生命を縮める可能性があります。

  • 主な症状息切れ、むくみ(浮腫)、疲労感。初期には階段や坂道で息切れを感じる程度ですが、進行すると安静時にも症状が現れます。
  • 原因高血圧や虚血性心疾患、不整脈など多岐にわたり、高齢者では特に注意が必要です。
  • 管理方法内服治療に加えて、食事療法、運動療法、セルフモニタリングを行っていきます。

不整脈

不整脈は、心臓の拍動リズムが乱れる状態で、大きく以下の2つに分けられます。

  • 頻脈性不整脈心拍数が異常に速くなるタイプで、動悸や息苦しさ、失神を引き起こすことがあります。
  • 徐脈性不整脈心拍数が遅くなるタイプで、疲労感やめまい、失神を起こすことがあります。

原因としては、心筋梗塞や甲状腺異常、自律神経の乱れなどがあります。不整脈の種類によっては命に関わることもあるため注意が必要です。

心臓弁膜症

心臓弁膜症は、心臓内の弁が正常に開閉しなくなる病気です。

弁が狭くなる「狭窄症」や弁が閉じきらず血液が逆流する「閉鎖不全症」が含まれます。

  • 主な症状息切れ、むくみ、不整脈。
    重症化すると胸痛や失神も見られることがあります。
  • 原因加齢による劣化の他、リウマチ熱後遺症などがあります。
  • 治療法初期には薬物療法を行い、重症の場合は弁置換術や弁形成術などの手術が必要です。

高血圧症

高血圧とは、血圧が持続的に高い状態であり、多くの場合自覚症状はありません。
しかし放置すると重大な合併症を引き起こします。

  • リスク動脈硬化の進行による脳卒中や心筋梗塞、大動脈瘤、心不全など。
  • 原因遺伝的要因や塩分過多、運動不足などの生活習慣、ホルモン産生腫瘍など。
  • 管理方法食事療法(減塩)、運動療法、および降圧薬による治療。

末梢動脈疾患

末梢動脈疾患は主に下肢の動脈硬化によって血管が狭窄または閉塞し、足への血流が不足する病気です。

  • 主な症状一定距離歩行後に足の痛み(間欠性跛行)が生じる。進行すると安静時にも痛みや皮膚変色・壊死が見られることがあります。
  • 診断法足関節上腕血圧比(ABI)検査や下肢エコー検査。
  • 治療法薬物療法やカテーテル治療、中等度以上ではバイパス手術も検討されます。

大動脈疾患(大動脈瘤・大動脈解離)

大動脈瘤は、大動脈壁の一部が膨らむ病気で、大きくなると破裂リスクがあります。

一方、大動脈解離は大動脈壁の内膜が裂けて血液が流れ込む危険な状態です。

  • 主な症状胸部または背部の激しい痛み。破裂した場合にはショック状態となり緊急手術が必要です。
  • 原因動脈硬化、高血圧、喫煙など。
  • 治療法瘤のサイズや位置によって外科手術、またはステントグラフト治療を選択します。また、血圧の管理が重要となります。